先端工学研究院の田中昂講師らの研究グループが、The 13th TSME International Conference on Mechanical Engineeringにおいて「Best Paper Runner-up Award」を受賞しました
2024年2月14日
先端工学研究院の田中昂講師、大浦靖典准教授、工学研究科機械システム工学専攻2年生の中尾紘貴さんが、2023年12月12日~15日にタイ王国チェンマイで開催されたThe 13th TSME International Conference on Mechanical Engineering(TSME-ICoME 2023)において「Best Paper Runner-up Award (DRC)」を受賞しました。本賞は、TSME-ICoME 2023において発表された講演論文の中から、優秀なものが選定され表彰されるものです。
題目
Measurement of natural vibration of multi-degree-of-freedom system with large damping by multi-point excitation using local feedback control
受賞者
Takashi Tanaka, Hiroki Nakao, Yasunori Oura
概要
構造物(ビルなどの社会インフラ構造物や機械など)や音響空間(自動車車室やダクトなど)の不快な振動・騒音を抑制するためには、構造物や音響空間の固有振動(系固有の小さな入力で大きく揺れる振動)を精度よく計測し,抑制することが重要です。また、振動・騒音計測に基づく異常検出では、精度よく固有振動を計測し、その変化をモニタリングすることが求められます。実社会で実用されている構造物や音響空間は、すでに振動・騒音対策が施されている大減衰振動系です。さらなる振動・騒音抑制のためには、大減衰振動系の固有振動を把握する必要がありますが、振動・騒音が小さくなっているため計測が困難でした。本論文では、減衰の影響を打ち消すような制御を用いた多点加振法によって大減衰振動系の固有振動計測を実現し、その計測精度が高精度であることを示しました。