工学部材料化学科の世古口太貴さんが、プラスチック成形加工学会関西支部「2023年度若手セミナー」において、優秀発表賞を受賞しました

2024年2月7日

令和5年12月19日に京都工芸繊維大学で開催されたプラスチック成形加工学会関西支部「2023年度若手セミナー」において、本学工学部材料化学科4回生の世古口太貴さんが優秀発表賞を受賞しました。

この賞は、プラスチック成形加工学会関西支部が毎年開催している「若手セミナー」におけるポスターセッションにおいて、主として博士前期課程1回生以下を対象として贈られるもので、今年度は26件の発表から2件が優秀ポスター賞に選出され、その中の1件として世古口さんの発表が選ばれました。世古口さんには表彰状と記念のトロフィーが贈呈されました。

発表内容について

題目

結晶性成分を含む熱可塑性エラストマーの力学物性発現機構

発表者

世古口太貴、竹下宏樹、木田拓充、徳満勝久、会田昭二郎(株式会社ブリヂストン)

概要

近年、自動車用タイヤを始めとするゴム材料においても、リサイクル性が求められるようになり、長らく使用されてきた加硫とカーボンブラック等による補強ゴムに代替可能な新規ゴム材料が求められています。本研究では、合成ゴムの成分とプラスチックの成分を巧みに組み合わせることにより、従来のゴム材料の力学的物性を凌駕する性質を獲得することに成功した新しいゴム材料を対象としました。各種力学試験、小角・広角X線散乱法、ラマン分光法等を相補的に組み合わせることにより、その優れた力学物性をもたらす起源の一端を分子構造と高次構造から解き明かしました。本研究の成果は、リサイクル可能な新しいゴム材料の材料設計の指針として役立つことが期待されます。

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