スタントマンによる医療事故再現劇を開催しました!!

講義・演習 2018.08.28

 本学部では4年前より医療安全教育の一環として、プロのスタントマンに依頼し、医療事故が起こりやすい状況下での看護場面を再現し、学生に医療事故の危険性について体験を通して学習する演習を行っています。

 今年も、2回生の基礎看護技術Ⅳの授業の中で、「医療事故再現劇~患者の療養環境の医療安全を考える~」という体験演習を開催しました。現役のスタントマンとして活躍されている方々に模擬患者役を演じていただき、4回生が看護学生役となって、臨地実習を想定した看護ケア場面で頻繁に起こりやすい医療事故現場を再現しました。

 看護学生がカートを押していて、杖をついて歩いている患者さんに気付かず衝突して倒れさせてしまったり、ベッドからの移動介助の際に患者さんを転倒させてしまったり、リアルでダイナミックなアクションの連続に、学生からは大きなどよめきが起こっていました。

 医療事故再現劇では、医療事故の現場を実際の目で見て医療事故の危険性や怖さを体感します。その後、学生自身も医療事故が起こりやすい状況下(スタントマンが演じる障がいのある模擬患者)で移乗介助を体験します。それらの体験を通して、事故の原因が何であるか?どうすれば医療事故を未然に防ぐことができるのか?についてディスカッションを行い、学びを深めています。これらの体験は、学生にとっては今まで他人事であった医療事故を身近な問題として捉える契機となります。

 このような体験を通して、これから臨地実習で実際に患者さんを援助する学生たちが、医療事故の危険性を常に考えながら、より安全な看護を実践していくことを期待しています。

 倉田プロモーションのスタッフならびにスタントマンの方々には、毎年演習にご協力いただき、感謝申しあげます。

 なお、本演習については、以前、新聞にも掲載されました。

 *ニュースサイト「毎日新聞」からのリンク

  毎日新聞2016年10月5日(水)夕刊掲載「患者役はスタントマン」