中学校での教育実習を終えて (学生レポート)

トピックス 2023.03.24

私は母校の中学校に3週間、教育実習に行きました。憧れだった養護教諭の仕事を実際に見せていただきながら自分でも実施することができ、夢への実現に向けた第一歩となりました。実習内容は、保健室での生徒対応だけでなく、養護教諭と保健体育教諭による指導のもと、保健学習の授業(歯周病について)を各クラス1時間ずつ行いました。そして、健康診断の時期であったため、健康診断の事前準備や運営なども経験させていただきました。また、担当クラスを持ち、担任業務である朝の会、帰りの会なども経験させていただくなど、毎日内容の濃い充実した実習をさせていただきました。

3週間の実習の中で様々な生徒と出会い、関わることができました。友人関係に悩む生徒、授業中教室から飛び出してしまう生徒、教室や学校になかなか入れない生徒など、関わり方に迷う生徒も多くいましたが、それと同時に、そこに、うまく関わっていく教師の姿を見ることもできました。教師それぞれに教育観があることを実感し、自分の教育観を考えていくことの重要性を知ることができました。実習中は、養護教諭だけでなく、校長や生徒指導担当など様々な先生方からの講話を聞き、先生方がどのような意図をもって生徒と関わっているのか知り、生徒を見る視点や教師それぞれの個性を活かした関わり方を学びました。教育の正解は1つではなく、生徒の将来を思っているのは同じですが、先生方それぞれが自分の教育観を持って生徒と関わり、指導しているということがとても印象に残っています。

実習では、授業の準備が大変だったり、生徒の悩み相談にうまく答えられず悩んだりとしんどい時もたくさんありましたが、生徒の「わかった!!」という声やキラキラした笑顔を見ると、疲れが一気に吹き飛ぶようなうれしい感覚を味わいました。看護とはまた違った教育の楽しさを感じ、やりがいにあふれた仕事だと教育実習を通して強く感じることができました。そして、教育実習最後の日に生徒からもらった手紙や色紙は私にとって一生の宝物です。また、指導いただいた養護教諭の先生からは、「一緒に養護教諭の仲間として働けるのを楽しみに待っているよ」という言葉をもらい、今でもとても励みになっています。

教育実習は、大学生活の中でも特に、自分が人として、教師として、1番成長できる機会です。これから、養護教諭をめざすみなさん、実習を楽しみながら、たくさん吸収できるよう頑張ってください!生徒たちの笑顔にきっと救われると思います!