看護職の腰痛予防に向けて

研究関連 2018.01.10

 看護師の腰痛の有訴者(自覚症状のある者)率は非常に高く深刻な問題となっています。そこで、昨年度から地元の彦根市立病院の看護部のみなさんと腰痛予防に向けて共同研究を開始しました。平成28年度の調査より、看護職として働き始めてから、早期に腰痛に関する知識や技術を取得する必要性が明らかとなりました。そのため、平成29年度は新人教育プログラムの中に腰痛予防研修を取り入れていただきました。

 今春に実施した腰痛予防研修を受講した新人看護師のみなさんは、研修前に比べて、研修後には動作姿勢や個人の腰痛予防意識が改善したことが明らかとなりました。また、その研修の効果が維持されているのかを確認するために、研修時から半年後にあたる12月に動作姿勢等を測定しました。今後、彦根市立病院看護部のみなさんと測定データを元に検討を行い、次年度に向けて、更に効果的な腰痛予防に関する取り組みを展開したいと考えています。