本学教員による図書刊行のお知らせ「大学生が見た素顔のモンゴル」
2017/12/05
人間文化学部の島村一平ゼミでモンゴル研究を専攻した学生たちの卒論集が、出版されました。
1.図書名
「大学生が見た素顔のモンゴル」
島村一平 編(滋賀県立大学 人間文化学部 准教授)
2017年11月刊行 サンライズ出版
ISBN:978-4-88325-632-7 C0022
A5版 308ページ 定価:3,200円+税
2.概要
本学は、モンゴル国立大学との交換留学を始めて、9年になります。人間文化学部の島村一平准教授のゼミでは、交換留学制度を利用して1年間モンゴルに留学する学生が少なくありません。1年間の留学を経てモンゴルの文化や社会を見つめてきた学生たちの書いた卒論は、時として専門家が発見してこなかったような情報や研究の種が数多くあり、また学部の卒業論文を可視化したという点でも興味深い試みとなりました。
3.目次
はじめに 島村一平
第1部 素顔の遊牧民
第1章 モンゴル遊牧民の子育て 平野あんず
第2章 タイガと草原に生きる遊牧民
-フブスグル県のダルハド遊牧民との生活体験から 西口佳那
第3章 モンゴル遊牧民の馬の個体認識をめぐって
-毛色を中心に 吉村友里
第2部 街の素顔
第1章 モンゴル人のヘルール(口喧嘩)の技法 安藤晴美
第2章 幽霊譚から読み解く現代モンゴル社会 北田昂大
第3章 モンゴルの学校には「いじめ」がない? 柴田友登
第3部 「伝統文化」の相貌
第1章「伝統」という概念のゆらぎ
-モンゴル舞踊をめぐる「伝統」観の世代間格差 今井冴香
第2章 演じ分けられた民族音楽
―モンゴル国における2種類のカザフ民族音楽の創造 八木風輝
第4部 日本とモンゴルの接点をみつめる
第1章 比較してみた日本とモンゴルの歴史教科書
―元寇・ノモンハン事件・第二次世界大戦 樗木佳奈
第2章 柔道・レスリングは、モンゴル相撲の一部なのか?
-ウランバートルのモンゴル相撲道場の事例から 平山開士
あとがき 島村一平