環境科学部環境生態学科の刘鑫特任研究員が、日本プランクトン学会奨励賞を受賞しました。

2021年3月31日
 

環境科学部環境生態学科の刘鑫特任研究員が、「琵琶湖における動物プランクトンの生理・生態に関する研究」にて日本プランクトン学会奨励賞を受賞しました。本賞は、日本プランクトン学会が若手会員の研究成果の表彰および研究活動の奨励のために設けているもので、35才以下で、特に優れた研究成果を上げた若手会員に贈られます。

 

  • 題目

琵琶湖における動物プランクトンの生理・生態に関する研究

 

  • 受賞者

刘鑫(特任研究員)

 

  • 概要

刘鑫特任研究員は、琵琶湖に生息する動物プランクトン、ヤマトヒゲナガケンミジンコ(Eodiaptomus japonicus)の生理・生態を詳細に調べ、水温と餌密度の変動が本種の成長および再生産に与える影響を明らかにし、水温と餌指標から本種生産量の算出を可能にしました。さらに、本種を含む甲殻類動物プランクトン生物量の過去40年間に渡る変動を解析し、この経年変動が主な捕食者であるコアユによるトップダウン制御を強く受けていることを突き止めました。これらとは​別途、琵琶湖南湖でも過剰に繁茂している沈水植物など水草をメタン発酵した発酵消化液の有効活用として注目される、微細藻類培養技術に関する研究についても多大な成果を上げつつあります。今回、これらの卓越した研究業績が認められ、本賞の受賞となりました。

刘さん受賞