第71回日本栄養改善学会学術集会において健康栄養部門の臨床栄養学研究室 八幡大希さんが学生部門(口頭)で若手学会最優秀発表賞を受賞しました!

2024年9月27日

2024年9月6日(金曜日)〜8日(日曜日)に大阪公立大学 杉本キャンパスで行われた、第71回日本栄養改善学会学術集会において、大学院人間文化学研究科 健康栄養部門の臨床栄養学研究室に所属する博士前期課程2年生の八幡大希さんが学生部門(口頭)で見事に若手学会最優秀発表賞を受賞しました。本表彰はノミネートされた90演題中、審査基準の全ての項目においても最も高く評価された演題に贈られたものです。

題目

マグネシウム付加食がCKDマウスのリン代謝と腎臓に与える効果の検討

発表者

八幡大希、桑原頌治、岩城可奈、奥山雪音、安澤俊紀、辰巳佐和子

受賞内容

CKD(慢性腎臓病)は日本の成人の約13%が罹患している疾患であり、健康寿命の短縮、QOLの低下、医療費の増加などが問題となっている。CKD患者の死亡原因は高リン血症に伴う心血管疾患が最も多くを占める。CKD患者の心血管疾患リスクを増加させる要因として血中CPP(calciprotein particle)の関与が明らかにされ、新たな治療標的としての可能性が注目されている。今回の研究において、マグネシウム付加食はCKDによる血中CPPの上昇を抑制し、腎保護作用を持つ可能性を明らかにした。本研究の成果は、今後更なる検討を重ねることでCKDに対する適切なマグネシウム摂取を考慮した新たな食事療法に開発基盤となり、CKD治療の発展に繋がることが期待される。

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