電子システム工学専攻の井上正隆さんが電子情報通信学会関西支部優秀論文発表賞を受賞しました

2022年06月03日
 

2021年12月4日〜12月5日の2日間にわたり、オンラインで開催された令和3年電気関係学会関西連合大会において、本学大学院工学研究科電子システム工学専攻の井上正隆さんが口頭発表を行い、「電子情報通信学会関西支部優秀論文発表賞」を受賞しました。

本賞は、上記大会で論文発表を行った発表者のうち、特に優秀な論文発表者に対して送られるものです。

受賞内容について

「電子情報通信学会関西支部優秀論文発表賞」

工学研究科 電子システム工学専攻 電子回路分野 井上正隆

発表題目:

24GHz帯マイクロ波センサビームフォーミングに向けたアンテナ給電移相量誤差が指向性に与える影響の評価

著者:

井上正隆、井上敏之、土谷亮、岸根桂路

受賞発表内容:

近年、少子高齢化や労働人口減少によって生じる保育士や介護士の労働力不足に対応するために、様々な見守りシステムが提案されています。非接触型生体センサの一種である高周波帯マイクロ波センサの送受信範囲は、一般にセンサ正面付近に限定されますが、ビームフォーミング技術の適用により広範囲化が可能となります。ビームフォーミングの際に、発振器とアンテナ間の配線長やバッファ特性のばらつきの影響により、アンテナへの給電移相誤差が生じ、所望のビームフォーミング特性を実現することが困難となります。そこで本研究では、比較的測定が容易な2.4GHz 帯でビームフォーミング制御回路を設計し、レイアウトシミュレーションにより求めた給電時間差をもとに,24GHz 帯での移相差に換算し、アンテナ給電移相誤差がビームフォーミング特性に与える影響を調査しました。

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