大学院工学研究科材料科学専攻の坂口聖明さんが、プラスチック成形加工学会第32回年次大会「成形加工’21」において「優秀学生ポスター賞」を受賞しました

2021年07月29日
 

6月16日〜6月17日にオンライン開催されたプラスチック成形加工学会第32回年次大会「成形加工’21」において、本学大学院工学研究科材料科学専攻博士前期課程の坂口聖明(さかぐちきよあき)さんの発表が「優秀学生ポスター賞」を受賞しました。

本賞は、初日午後に行われたポスター発表の中で優秀な発表に贈られるもので、今回は43件のポスター発表から5件が選出され、その中の1件に本発表が選ばれました。大会初日の夜に開催されたオンライン懇親会において、発表・表彰されました。

■発表内容について

■題目:ポリシランを添加したポリプロピレンの結晶化プロセスに関する研究

■発表者:坂口聖明、竹下宏樹、徳満勝久、神澤岳史(滋賀県東北部工業技術センター)

■概要:結晶性高分子は添加剤を加えることにより、成形条件の変更だけでは制御が難しい結晶成長機構を制御することができます。今回のポスター発表では、結晶性を示す高分子であるポリプロピレンにある種の添加剤を加えることで、結晶化が遅延することを明らかにしました。さらに粘度を大幅に減少させ、柔軟性を向上させる役割を果たすことがわかりました。この成果は、射出成形における外観不良や成形不良の原因を改善できる可能性が期待できるものです。

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