工学部材料化学科の伊田翔平講師が江野科学振興財団賞を授与されました

2024年3月12日

公益財団法人江野科学振興財団「第35回(2023年度)研究助成」に、工学部材料化学科の伊田翔平講師が採択され、採択6件のうち選考委員会の評価が最も高い優れた研究(対象1件)として助成金とあわせて江野科学振興財団賞を授与されました。この研究助成は、ゴム・高分子及びこれと関連する分野の研究について、化学、物理、機械、電気等の学問領域と接する学術的研究に対し研究費助成を行い、我が国学術の向上発展に寄与しようとするものです。

研究内容

研究課題名

均一分散したゴム状ナノドメイン構造の機能により湿潤環境でも高い強度を保つゲル材料の創出

研究者

工学部材料化学科講師 伊田翔平

概要

網目状の高分子の内部に多量の水を保持した高分子ヒドロゲルは、医用材料やライフサイエンス分野をはじめ、さまざまな応用が期待される材料です。一方、構成成分の大半が水であるため、一般に強度が低く、特に使用環境として想定される水中をはじめとする湿潤環境下では水を吸い込んでさらに弱くなります。本研究では、ゲルの材料としての汎用性および信頼性を向上させるため、合成技術を駆使して内部のナノ構造に精密にゴム成分を組み込むことで、湿潤環境下における高強度化の実現を目指します。

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授賞式にて(左:江野科学振興財団理事長、右:伊田翔平講師)