大学院工学研究科材料科学専攻の永田裕佳さんが日本レオロジー学会「第40回西日本支部修士論文発表会」において「論文投稿奨励賞」を受賞しました
2022年03月14日
日本レオロジー学会「第40回西日本支部修士論文発表会」において、本学大学院工学研究科材料科学専攻博士前期課程の永田裕佳さんの発表が「論文投稿奨励賞」を受賞しました。
この発表会は、高分子・レオロジーに関連する研究で関西地区の大学院修士課程を修了予定の学生が自身の修士論文の内容を発表するもので、今年度は3月3日にオンラインで開催されました。
全16件の発表のうち9件が審査対象にエントリーされ、最優秀の1件として永田さんの発表が選出されました。永田さんには賞状と副賞が贈呈されました。
発表内容について
■題目:ポリ乳酸/ポリオキシメチレンブレンドにおけるポリ乳酸の結晶化と高次構造
■発表者:永田裕佳(指導教員:竹下宏樹)
■概要:植物由来の高分子として知られるポリ乳酸は結晶化が非常に遅いという問題点をもちます。本修士論文では、少量のポリオキシメチレンをポリ乳酸に少量添加することがポリ乳酸の結晶化を促進することを示し、各種顕微鏡観察や放射光を利用したX線散乱法等によりそのメカニズムを明らかにしました。この結果は、高分子の結晶化機構に関する基礎的理解を深めるとともに、環境配慮型高分子であるポリ乳酸の利用可能性を拡大するものです。