大学院工学研究科先端工学専攻の杉本雅行さんが、平成30年度ASIAN WORKSHOP on POLYMER PROCESSING 2018において「BEST ORAL PRESENTATION AWARD (最優秀口頭発表賞)」を受賞しました。
12月10日〜13日にThailandのChiang Mai市において開催された平成30年度 ASIAN WORKSHOP on POLYMER PROCESSING 2018において、本学大学院工学研究科先端工学専攻博士後期課程の杉本雅行さんの口頭発表が「BEST ORAL PRESENTATION AWARD(最優秀口頭発表賞)」として表彰されました。
本賞は、全ての英語での口頭発表の中で優秀な発表に贈られるもので、今回は63件の口頭発表が行われ、杉本雅行さんの口頭発表が「BEST ORAL PRESENTATION賞」に選ばれました。大会最後のClosing Ceremonyにおいて表彰式が行われました。
■発表内容について
発表題目:Characterization of Polyamide reinforced by Cellulose Nanofiber modified with Fluorene
発表者:杉本雅行(滋賀県大、大阪ガス)、佐藤嘉計、竹下宏樹、徳満勝久(以上、滋賀県大)、山田昌宏(大阪ガス)
近年,地球温暖化防止のためにCO₂排出量の削減が求められています。また、そのCO₂削減方法の1つとして「自動車の軽量化」が挙げられ,現在様々な自動車部品が軽量なプラスチック材料に置き換えられており,自動車の外板は温度が大きく上昇することより,高い耐熱性が求められています。本研究では,近年注目されているセルロースナノファイバー(CNF)と耐熱性と力学物性に優れたポリアミド樹脂を複合化する際に、カルド材料で表面処理を行ったCNFを添加することより、高温力学物性の更なる向上,さらには熱膨張係数の低下効果について検討を行った結果を報告しました。この成果は、CNFの樹脂複合材料への応用を加速する技術として期待されます。
表彰状を手にする杉本雅行さん