工学研究科機械システム工学専攻の中村寛望さんが、日本機械学会機械力学・計測制御部門Dynamics & Design Conference 2018において日本機械学会若手優秀講演フェロー賞を受賞しました
2019/01/16
工学研究科機械システム工学専攻博士前期課程2年生の中村寛望さんが、日本機械学会機械力学・計測制御部門Dynamics & Design Conference 2018において発表を行い、日本機械学会若手優秀講演フェロー賞を受賞しました。本賞は、発表者の中から優秀な発表を行った者に贈られるものです。
題目
分散制御による多点加振を用いた音響空間の固有振動計測
著者
中村寛望(博士前期課程2年)、栗田裕(名誉教授,現大産大)、大浦靖典(准教授)、田中 昂(助教)、小川将雄(博士前期課程1年)
概要
自動車車室の静粛化には音響固有振動の把握が必要である。車室空間は形状が複雑かつ減衰があるため、多点加振による固有振動計測が行われている。しかし、加振点数の増加に伴い制御が複雑になるため、加振点数を制限する必要がある。本研究では、マイクロホンとスピーカーを同位置に配置する局所FB制御された音響加振ユニットを開発した。開発した音響加振ユニットを空間壁面に多数配置することで,固有振動ごとの調整が不要な多点加振(分散制御型多点加振)を実現した。これにより,1点加振と同等の容易さで減衰の影響が大きい3次元音響空間の固有振動の計測が可能になった。