『留学生×地域 地域資源発掘プログラム』を長浜市で実施しました
2018年12月15日(土)~12月16日(日)の2日間、滋賀県立大学に学ぶ交換留学生2人が長浜市内に滞在し、旅館にて仕事体験、地域の自然環境や伝統文化に触れる体験をしました。
旅館浜湖月に到着後、社長の岸本氏の案内で館内の施設をめぐりながら旅館の施設概要を学びました。その後、厨房の洗い場作業で地元の高校に通うアルバイト学生から作業を教わりながら下膳した食器を洗う体験をしました。最初は留学生、高校生ともに緊張気味でしたが、一時間もすると身振り手振りで意思疎通を図るようになりました。高校生たちは、これまで地元で外国人と会う機会がほとんどなかったようでしたが、洗い場での短いコミュニケーションを通して、英語を使うことに対する抵抗感が少し薄れたとのことでした。また、従業員たちが食器を洗う際、素早くかつ細やかに作業を行っていることに感銘していました。
翌日(16日)の午前中は、お客様がチェックアウトした後の客室清掃の体験をしました。2時間ほどの間に7部屋のベッドメイキングと室内清掃を行い、想像以上に重労働であることを知りました。この旅館での業務体験を通して、おもてなしの心とサービスが行き届いた日本の旅館の裏側では、思った以上に大変な作業がなされていることを知ったということです。
午後からは県大生も加わり、環境省琵琶湖水鳥湿地センターを訪れ、オオヒシクイやコハクチョウ、オオワシなど冬の渡り鳥を双眼鏡で観察しました。その後、富田人形会館を訪問し、館長の阿部氏の指導のもと、百数十年の伝統を誇る人形浄瑠璃を3人一組になって操りました。3人で浄瑠璃を操るのはとても難しくチームワークの大切さを実感したとのことです。
この日は地域の自然環境と伝統文化に触れ、いっそう滋賀を理解する日となりました。
2日間という短い時間でしたが、地域に深く入り込んで文化・社会・自然環境を理解するとてもよい機会になったとのことでした。
今回の留学生向け体験プログラムは、長浜観光協会と滋賀県立大学との協働による初の試みでした。今回は小規模な試みでしたが、得られた経験をもとに、プログラムの規模を拡大するとともに、地域との連携の裾野を広げ、留学生・県大生・地域それぞれに新たな気づきが多く得られるように展開していく予定です。
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本件の問合せ先:滋賀県立大学 全学共通教育推進機構
特任准教授 島田和久(国際交流担当)
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