第36回農薬環境科学研究会シンポジウムにおいて、 本学大学院環境科学研究科環境動態学専攻、博士前期課程1回生の梶原暢人さんが優秀ポスター賞を受賞しました

2018/11/22

 日本農薬学会が毎年行う第36回農薬環境科学研究会シンポジウム(2018年11月8~9日、甲府市で開催)において、 本学大学院環境科学研究科環境動態学専攻、博士前期課程1回生の梶原暢人さんが、優秀ポスター賞を受賞し、賞状と記念品を授与されました。

授賞の様子

題目:パッシブサンプリング法を用いた環境水中の農薬平均濃度の精度検証
発表者:梶原暢人、吉村康平、須戸幹
概要:
 河川などの水環境中に残留する農薬が生態系や飲料水に与えるリスクを評価するためには、それらの平均濃度を正確に知ることが必要不可欠です。
 近年、農薬を吸着する樹脂を一定期間河川に浸漬し、吸着された農薬量で平均濃度を評価するパッシブ法が注目されていますが、現場での応用例はほとんどありません。
 本研究では、河川と排水路にそれぞれ1か所設定した調査地点で8~9日間、パッシブサンプリングを行うとともに、1日2回の採水を行いました。
 その結果、パッシブ法は1日2回の採水から計算した平均濃度と大きな差がないこと、パッシブ法と同等の精度を得るためには、1週間に3回以上の採水を行わなければならないことを明らかにしました。