大学院材料科学専攻の森村光稀さんが国際学会IPC2018でPoster Awardを受賞しました
大学院工学研究科材料科学専攻博士前期課程1回生の森村光稀さんが、国際学会The 12th SPSJ International Polymer Conference (IPC2018)でYoung Scientist Poster Award(若手研究者優秀ポスター賞)を受賞しました。本表彰は、12月4日から7日まで広島国際会議場で開催されたIPC2018における400件以上のポスター発表のうち、36歳以下の若手研究者による優秀な発表に贈られるものです。
http://main.spsj.or.jp/ipc2018/awardwinners.htm
発表の概要
発表者:Miki Morimura, Shohei Ida, Shokyoku Kanaoka(森村光稀、伊田翔平、金岡鐘局)
題目:Design of crosslinking structure of amphiphilic gels based on well-controlled synthesis of triblock prepolymers toward novel thermoresponsive materials functioning in air
発表の内容について
温度変化に対して性質を大きく変化する感温性高分子ゲルは、外部環境の変化を自律的に認識して動作する材料として様々な応用が期待されています。その一方、感温性ゲルの多くは、外部との水のやり取りによって体積を変化させる形で応答挙動を示すため、外部水の存在を必要としていました。
本研究では、外部水の必要がなく、空気中で応答変化する新しいゲル材料を創出するための合成戦略を提案するものです。特にゲルの架橋構造周辺に応答性部位を導入した新しい構造を創り上げることで、その可能性を見出しています。