環境科学研究科環境意匠研究部門の大田詩織さんら学生チームの作品が、第24回まちづくり・都市デザイン競技において、奨励賞を受賞しました

2022年06月01日
 

環境科学研究科環境意匠研究部門の大田詩織さんら学生チームの作品が、第24回まちづくり・都市デザイン競技において、奨励賞を受賞しました。村上修一研究室からの応募作品としては、2018年度、2019年度に続き3回目の入賞となりました。

まちづくり・都市デザイン競技は、国土交通省が毎年6月1日~30日に実施している「まちづくり月間」行事の関連行事として、平成5年度より毎年実施されています。組織設計事務所や大手ゼネコン設計部の作品が過去の入選作に並ぶなど、独創性だけでなく実現可能性も問われるものです。今回55の応募作品の中から入選を果たした6作品のうち、学生によるものは本作品のみとなりました。

今回は、埼玉県さいたま市の「浦和駅周辺地区」(約94ha)を対象として、約30年後の2050年を見据えた将来像や都市デザインのコンセプトと、10~20年後の中間目標時点での都市デザインの実現手法についての提案が求められました。

作品の概要

制作チーム:大田詩織、金川大倫(環境科学研究科環境意匠研究部門)、

大家成葉、権藤友菜、松田杏奈、山内祥平(環境科学部環境建築デザイン学科)

タイトル:「Ever Land -夢を叶えるまち浦和-」

趣旨:

浦和の優れたまちの個性が未来に継承されるための都市性能として、「誰でも自身の夢が叶えられること」を提案します。この夢の叶う土地を、常盤(ときわ)という地名に因んで「Ever Land」と名付け、2050年の目標像として掲げます。夢発見のきっかけ、夢応援者とのつながり、夢実現の場を提供する「浦和GO市民会議」を組織し、諸条件より見出された12タイプのゾーンごとに、市民の夢実現をきめ細やかに進めます。浦和駅周辺には、憩いや交流の場かつ夢実現への応援や称賛の舞台として「夢見が丘」をゆっくりと形成します。Web 3.0の時代、夢を気づき発信する、夢を応援しようと人が集まる、夢を実現した人が応援してくれた人にお礼をする、といったやり取りが皆に共有されるという分散型、自律型のつながりが、「Ever Land」の追い風になります。

今日的な提案で時代の変化を表していること、プログラムを重視した「コト」おこしから始める都市デザインという新しい世代のアプローチがよく表現されていること、夢を叶えるというコンセプトや市民会議による運営・しくみがしっかりと伝わること、ミクロなエリアの特性を生かし多様性のある夢の実現を提案していること等が評価され、55作品中からの入賞となりました。

下記のサイトにおいて審査結果と講評が公開されています。

(公財)都市づくりパブリックデザインセンター

なお、本作品を含む受賞作品のパネルが、さいたま市役所本庁舎浦和区役所ロビー(6月27日~7月8日)、市民活動サポートセンター(コムナーレ9階、7月9日~8月1日)にて展示される予定です。

図1.jpg