大学院工学研究科材料科学専攻の黒瀬直也さんが、日本レオロジー学会主催の2019年度「レオロジー討論会」において「優秀ポスター賞」を受賞しました
2019年11月8日
優秀ポスター賞受賞者の記念写真(後列中央が黒瀬さん)
10月16日〜10月18日に滋賀県立大学にて開催された2019年度「第67回レオロジー討論会」において、本学大学院工学研究科材料科学専攻博士前期課程の黒瀬直也さんの発表が「優秀ポスター賞」を受賞しました。
本賞は、初日午後に行われたポスター発表の中で優秀な発表に贈られるもので、今回は65件のポスター発表から6件が選出され、その中の1件に本学学生の発表が選ばれました。大会二日目の夜に開催された懇親会において、徳満勝久実行委員長(滋賀県立大学)より表彰状が手渡されました。
〇発表内容について
■題 目:非晶性高分子の熱履歴による力学物性および構造変化
■発表者:黒瀬直也、竹下宏樹、徳満勝久
■概 要:ガラス状態は熱力学的に非平衡であり、ガラス転移温度(Tg)以下に保たれたガラスではエンタピーや体積などの熱力学的変数が平衡状態に向けて減少するという緩和現象が観測され、一般的にフィジカルエージングと呼ばれている。先行研究において、非晶性ポリエチレンテレフタレートをガラス転移温度以下で熱処理すると一軸引張試験において延性的な挙動から脆性的な挙動に転移することが報告されている。フィジカルエージングに伴う構造変化が力学物性に影響を与える詳細な機構は解明されていない。本研究では非晶性高分子の熱処理による構造変化と力学物性の相互関係を検討した。