大学院工学研究科材料科学専攻の小山 奈津季さんが、「第10回CSJ化学フェスタ2020」において「優秀ポスター発表賞」を受賞しました。
2021年01月08日
大学院工学研究科材料科学専攻博士前期課程2回生の小山 奈津季さん(指導教員:秋山 毅 准教授)が、10月20日~22日にオンラインで開催された日本化学会秋季事業 第10回CSJ化学フェスタ2020にて、優秀ポスター発表賞を受賞しました。
この賞は、上記シンポジウムでの986件の学生ポスター発表の中から選出された177件の発表に贈られるもので、受賞者の小山さんには表彰状が贈られました。
受賞の詳細は、以下のURLをご参照ください。
https://www.csj.jp/festa/2020/document/award.pdf
発表内容について
■分類:無機化学・触媒化学・分析化学
■題目:金銀混合ナノ粒子薄膜のSERS発現におけるシナジー効果
■発表者:小山 奈津季(滋賀県立大学)、秋山 毅(滋賀県立大学)、須川 晃資(日本大学)、田原 弘宣(長崎大学)、奥 健夫(滋賀県立大学)
■概要:金や銀のナノ粒子が光を吸収すると粒子周辺のナノ空間に光のエネルギーが濃縮され、ラマン散乱や蛍光の高感度化に応用することができます。今回発表した研究では、金-銀混合ナノ粒子薄膜では、金あるいは銀ナノ粒子のみを用いた場合と比べて、顕著に高いラマン散乱の増強効果が発現することを示しました。その機構について、混合膜の分光特性と電場計算を組み合わせて解明し、高感度ラマン散乱分光を実現するナノ粒子膜の設計の指針を得ました。