大学院工学研究科電子システム工学専攻の土田 知史さんが国際会議において IEEE CEDA All Japan Joint Chapter SASIMI Young Researcher Award を受賞しました.
2021年04月09日
本学大学院工学研究科電子システム工学専攻の土田 知史さんが,2021年3月29日~30日にオンラインで開催された国際会議The 23rd Workshop on Synthesis And System Integration of Mixed Information technologies (SASIMI 2021)において IEEE CEDA All Japan Joint Chapter SASIMI Young Researcher Award を受賞しました.本賞は会議に投稿された論文の中から優秀な4件が選定され,表彰されるものです.
■題目: A Transimpedance Amplifier Topology Considering the Impact of Variability on Inductive Peaking
■著者: Tomofumi Tsuchida, Akira Tsuchiya, Toshiyuki Inoue, Keiji Kishine
■概要: 高速な光通信の受信器に使われる Transimpedance Amplifier (TIA) では高速な動作を実現するためにインダクタを使うことが多いですが,わずかに値がずれるだけでも性能が低下してしまいます.ところが集積回路では製造ばらつきによる特性の変動を考慮しなければならず,ばらつきに対する余裕をもって設計する必要がありました.今回の発表では,製造ばらつきが起きたとしても性能が低下しにくい回路構造を新たに提案しました.提案した回路は大きなばらつきが発生した場合でも性能が低下しにくく,従来の回路よりも性能指標を74%高くできることが確認されています.