モンゴル留学レポート
国際コミュニケーション学科 國領 沙紀さん
モンゴル モンゴル国立大学
いつも通り大学までの道を歩いていたら、去年の県大の留学生と偶然出会い、ウランバートルは狭いなあ、なんてのんきに思ったりしたのは10月初旬の話です。中旬頃からは、寒さの厳しさレベルが少し上がり、-9℃になる日も出てきました。ついにマイナス10℃に耐えるときがきた!と思ったら、次の日は3℃になったり、寒暖差についていくのが難しいです。空気も汚くなってきていて、砂っぽいし埃っぽいし煙たいし最悪です。よくモンゴル人から、いつ帰るのかと聞かれて6月と答えると、冬しかいないじゃないか!的なことを言われます。それだけモンゴルの冬は長く厳しく、いちばんいい時期の夏を過ごさずに帰ってしまうのが理解できないのだろうなと思います。
寮生活やルームメイトとの問題で悩んだ先月でしたが、今月からルームメイトが日本人からラオス人に変わりました。ラオス人の彼女は英語が話せて日本のことも色々知っているし、寮生活3年目というベテランで一緒にいてとても暮らしやすい人です。人間関係が大きく変わったというのもあって、今月は私自身の行動範囲もグッと広がり、いい意味で忙しくしていました。
毎週日曜日に視覚障がいのモンゴル人に日本語を教えるボランティアに行き始めました。25歳くらいの男女3人と、日本語ペラペラなモンゴル人と日本人2人の6人で活動しています。結婚もして子どもがいて、仕事もされているなか、さらに日本語検定を取って日本に留学したいと考えている人たちです。みなさんとても熱心で、私はモンゴルまで来ているのに全然何もできてないな、と反省しながらも毎回いい刺激になっています。このボランティアでもそうなのですが、モンゴルに来て日本語を話す機会があると、関西弁をとても喜んで受け入れてくれます。なので変に標準語で話さずにすむので私としても嬉しいです。
体にいいお茶を飲み比べるティーパティーや、ヒップホップなど音楽のイベント、日本とモンゴルのlanguage exchangeのイベントなど色々参加しました。どこに行っても日本語が話せるモンゴル人と出会うことができました。買い物をしているときに日本語で話しかけられるときもありますし、日本語を勉強しているモンゴル人が多いという印象を受けます。実際聞いてみても、英語の次くらいに勉強している人が多いかも!と言っていました。また、日本語を勉強しているモンゴル人にとって日本のアニメが好きなのは当然のことなのに、何で日本ではアニメが好きな人は変わったように見られるの?せっかく日本人と話せると思ってもアニメのこと全然知らないから残念、と不思議がっていました。たしかに、日本のアニメを見て日本語を覚えたよと言っているモンゴル人は多く、日本に行ったこともないし授業を受けているわけでもなく独学だけで日本語がペラペラな友達もいます(その人は16歳くらいで今すでに大学4年生です)。
今月は自分が外に出て行ったことで見えたものや出会いがたくさんあり、貴重な1ヶ月になりました。これからもっと寒くなっていき、外に出るのも躊躇うようになるかと思いますが楽しんでいきたいと思います。