カナダ留学レポート
国際コミュニケーション学科 竹中 由紀さん
カナダ ビクトリア大学語学センター
こちらに来て2ヶ月が経とうとしています。こちらでの生活にもようやく慣れ始めましたが、ひとつだけいまだに困難なことがあります。それは、道路での問題です。道路事情が日本とは真逆で、横断歩道を渡ろうとすると左から車が迫ってきます。日本で20年間培ってきた「右見て左見て右見て」道路を渡る精神は簡単にはこちらには馴染んでくれません。また、運転席と助手席が日本とは逆になっているのは有名ですが、ブレーキとアクセルの位置も逆で、もし私がこちらで運転することになったら確実に深刻な事故になるだろうなと思います。
5月17日の月曜日がビクトリアデイで祝日だったので、三連休を利用してシアトルの近くに留学している県大の友人に会いに行きました。パスポートさえあれば3時間フェリーに乗るだけで簡単に国境を越えられるのは、日本にいてはなかなかできない体験だろうと思います。しかも往復160ドルと、思ったより安く行くことができました。シアトルはビクトリアと比べて高層ビルが多く、どちらも観光地ですがシアトルのほうが人が多かったような印象です。お店はシアトルもビクトリアも大体同じでしたが、住宅街の印象は違いました。ビクトリアの住宅街は一軒一軒大なり小なり庭があり、この時期は特にきれいな色の花がたくさん咲いています。しかしシアトルの住宅街は一軒ずつどこか狭そうに感じました。庭がないからです。カナダが自然を大切にしている国で有名である理由がわかった気がします。私より8ヵ月先に留学していた荒島さんはさすが留学の先輩だけあって、リスニング力もちょっとした現地の人との会話でも差を感じました。しかし最近強く思うのが、ただ滞在するだけでは英語力は伸びないということです。きっと彼女はこの8ヶ月しっかりやってきたんだろうなと思います。私もそれを見習って、クラスメイトの愚痴ばかりたれずにまじめに取り組もうと思います。
先週の金曜日に、ステイ先で飼っていた猫が車にひかれて死んでしまいました。毎晩私の部屋に来ては一緒に寝ていたのでとてもつらく、部屋で一人で泣き、ディナーのときもホストマザーと一緒に泣きました。そこで、もう私はこの家族の一員になっていたんだなあと気づき、残りの3ヶ月、英語力の向上だけでなく家族との仲も大切にしなければならないと思いました。
7月から始まるボランティアプログラムのミーティングは週に1度あり、英語での履歴書の書き方や面接の仕方を学んでいます。カナダの面接はよっぽど厳格な相手でない限りは基本的にはカジュアルで、ピアスやマニキュアなどのアクセサリー、座り方までも常軌を逸しない限りは自由です。なんにせよ面接は緊張してしまうタイプなのでリラックスして挑みたいと思います。まだボランティア先は決まっていません。
来月はカナダで女子サッカーワールドカップが開催されます。1試合ぶんチケットを取ったので、バンクーバーに初めて行くことになります。楽しみです。ホームシックはもう感じていません。1ヶ月がたつ早さを強く感じています。本当に、本当に、一日一日を大切に過ごしていきたいです。
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