機械システム工学専攻の人材養成目的と3つの方針
工学研究科機械システム工学専攻における人材養成目的および入学者受け入れ方針(アドミッションポリシー)、 教育課程編成・実施方針(カリキュラムポリシー)、 学位授与方針(ティプロマポリシー)について
I.人材養成目的
博士前期課程の本専攻においては、単に機械の構成要素の技術開発や組み合わせを論ずるのではなく、機械全体を一つのシステムとしてとらえ、機械工学と他の工学分野との融合を図りながら、その構築に際して、機能、効率のみならずそれらを使用する人間をも考慮できる総合力のある人材を養成する。
II.アドミッションポリシー
機械システム工学専攻においては、単に機械の構成要素の技術開発や組合せを論ずるのではなく、機械全体を一つのシステムとして捉え、機械システム工学と他の工学分野との融合を図りながら、新しい機械システムを構築して科学技術の創造ができる人材を養成します。最近ではシステムの機能、効率に加えて、マンマシンインタフェース、環境調和を考慮できる能力も機械システムの技術者および研究者に必要とされています。そこで、技術開発研究に必要な熱力学、流体力学、材料力学、機械力学などの基礎学力を基にして、これらの応用に加えて、生産工学、制御工学、人間工学、環境工学などの応用について教育研究を行います。以上のような教育研究目的を達成するために、"ものづくり"において多面的に物事を観察し分析し考察できる、つぎのような学生を求めます。
- (1) 機械システム工学分野や他の工学分野の幅広い知識および視野を身につけるための機械システム工学の基礎的な知識と技術を備えている人 (知識・理解、技術・技能)
- (2) 機械システム工学分野で社会に寄与する研究課題を見出し、必要な知識を獲得して、自らの力で課題を解決するために、機械システム工学の分野に興味を持ち、研究を遂行し科学技術を創造しようとする意欲と実行力のある人(技術・技能、思考・判断、興味・関心)
- (3) 自ら行った研究の成果を纏め、発表・議論して、研究を発展させる能力を身につけるために必要な思考力および判断力、日本語および英語の理解力と表現力を備えている人(知識・理解、技術・技能、思考・判断)
III.カリキュラムポリシー
機械システム工学専攻では、機械全体を一つのシステムとしてとらえ、機械工学と他の工学分野との融合を図りながら、その構築に際して、機能、効率のみならず使用する人間をも考慮できる総合力のある人材を養成します。この目的の達成のため、下記のようにカリキュラム(教育課程)を編成しています。
機械システム工学に関する幅広い知識および視野を身につけるために、講義科目を配置する。
また、コミュニケーション能力、研究計画立案能力、および複数の技術分野にまたがる視野を身につけるために、工学研究科共通科目を配置する。自ら研究課題を見出し、研究遂行に必要な知識を自ら獲得して、高い水準の研究を遂行できる能力を身につけるために、「機械システム工学特別演習」を配置する。
自ら見出した研究課題を解決するために、研究計画を立案して、実験あるいは理論的研究を実行し、研究の成果を論理的に纏め、広範な人に説明・議論して、研究を発展させる能力を身につけるために、「機械システム工学特別実験」を配置する。
修士論文の作成および発表によって、論理的な思考能力、論文および口頭発表による表現能力を身につける。
IV.ディプロマポリシー
機械システム工学専攻は、修了時点において学生が身につけるべき能力(教育研究上の目的)を下記のとおり定めます。これらの能力を獲得し、カリキュラムに規定する所定の単位を修得し、論文および最終試験の審査に合格した者に、修士の学位を授与します。
- A. 機械システム工学に関する幅広い知識および視野を身につける。(知識・理解)
- B. 機械システム工学の分野における社会に寄与する研究課題を見出し、必要な知識を獲得して研究を遂行し、自らの力で課題を解決できる能力を身につける。(技術・技能、思考・判断、興味・関心)
- C. 自らの行った研究の成果を纏め、発表・議論して、研究を発展させる能力を身につける。(技術・技能、思考・判断)