アメリカ留学レポート
国際コミュニケーション学科 野田 彩奈さん
オリンピックカレッジ
11/24からの4連休Thanksgivingが終わると町はすっかりクリスマスモードになりました。クリスマスの準備はThanksgivingが終わってからというのがUnwritten ruleと教えてもらいました。アメリカはとにかく冬休みが長く、わたしの学校は12/3から1/2のほぼ1か月が冬休みです。学校のカレンダーには12/9から冬休みと記載されていますが冬休みが少しでも長くなるようFinal testが1週間繰り上げされました。ラジオからはクリスマスソングが流れ、近所の家はクリスマスのイルミネーションで輝いており、まるで近所の家同士がイルミネーションコンテストをしているようでした。庭の木々や家の屋根を金色のライトで統一する家や、色とりどりのライトで目がチカチカする家、ディズニーキャラクターのオブジェを10個以上並べる家、キリスト誕生のシーンをオブジェで表現する家など、個性がすごいです。去年と今年のイルミネーションの違いは、今年からプロジェクションマッピングを使う家が出てきたということだそうで、アメリカのクリスマスに対する熱は日本とは比べ物にならないです。幸運なことに、今年のクリスマスはホストファミリーと一緒に過ごすことができました。
私のホストファミリーのお宅では、クリスマスの1週間前の12/17日からパーティーが始まりました。ホストマザーの親戚5家族に加え、ホストマザーの親という総勢30人もの盛大なパーティーです。今年のパーティーはホストマザーのお姉さんの家で開催され、毎年順番で家を開けるそうです。30人は余裕で入るほどの大きな家で、銀色のライトと、イルミネーションの最先端であるプロジェクションマッピングで家がキラキラと輝いていました。家の中も、デーブルにはクリスマスカラーの赤いデーブルクロスが敷かれ、クリスマスを思わせる真っ赤なポインセチア。リビングにはサンタの人形が並んでいて、金色のシャンデリア、7本のろうそく、暖炉にはストッキングがかかっていて、天井まで届く大きなクリスマスツリーの下には30個以上のプレゼントが積みかさっていました。まるで絵本の世界にいるようで、家に入っただけでワクワクしました。ローストビーフやターキー、4種類のハムやチーズ、何種類ものサラダやアメリカ特有のstuffed mushroomなど30人では食べきれないような量の豪華な料理が並んでいました。食事の前はみんなで円になり、手をつないでクリスチャンの曲を1曲歌ってお祈りをしてからディナーがスタートしました。3,6,7,8歳の子供たちはクリスマスプレゼント交換の時間を待ちきれずプレゼントをゆすったりして中身が何かあてたり、みんなそわそわしていました。お待ちかねのプレゼントタイム。アメリカは年齢関係なくプレゼントがもらえます。待ちきれない子供たちをからかうかのように、プレゼントは最年長のおじいちゃんから順に年齢順にあけていくことになりました。子供たちはそれぞれ5つずつものプレゼントをもらっていました。プレゼント交換が終わると子供たちの出し物です。中でも1番驚いたのは3歳の女の子が幼稚園で習った歌を歌ってくれたのですが、みんなが完全に静まりかえるまでずっと歌わなかったことです。日本の子供は、大勢の人から注目されたりすると恥ずかしくなってシュンとする子が多いのにその子は真逆でした。曲の間奏中に少しでも話すと人差し指を口にあてて「Shhhhhhh!!!」と言っていました。ホストがアメリカンは、特に子供は、注目されるのが大好きだと教えてくれました。すごくかわいくて天使のようでした。
そしてクリスマス本番、ホストファミリーの子供たちは続々とクリスマスにかけて帰省し、24日には家族6人が集合しました。その夜は教会で行われるコンサートに連れて行ってもらいましたが、地元の人たちが集合し、みんなでクリスマスソングを歌う、そのなかでもSilent Nightはすごく心に残りました。その曲を歌うとき、ろうそくが配られ教会が真っ暗になったのですが、指揮者をはじめに、ろうそくに火をつけ、隣の人に火を渡していくのです。曲が終わるころには教会にいるおよそ50人のろうそくに火か灯りすごく幻想的でした。なんだか感動して泣きそうになりました。25日の朝8時、家族がリビングに集まりだし、机の上にはサンタからのプレゼントが置いてありました。ホストファザーは少しぬけているので、ホストマザーの分のサンタからのプレゼントはホストたちの寝室からでてきたので、みんなで爆笑しました。クリスマスの朝からパジャマで家族が誰一人欠けず集まって、時間がゆっくり流れて、心が温かくなりました。10時にはホストマザーの親が来てみんなでプレゼント交換をし、クリスマスランチを食べ、プレゼントで遊び、クリスマスを満喫しました。夜はみんなでテーブルを囲み何時間もカードゲームやドミノというゲームし、にぎやかな家族の時間が流れていました。
アメリカのクリスマスは、想像していた以上に盛大で豪華でしたが、なによりも家族のあたたかさと絆を感じました。クリスマス=家族の日と言っても過言ではありません。日本でのクリスマスはどうだろう。家族で24日、25日を1日過ごしたのはいつ以来だろう。クリスマスはもちろんハロウィンやブラックフライデーまでもがアメリカから日本に輸入されるのは良いが、イベント化せず、その日の意味や過ごし方までもが輸入されたらいいのになと感じました。
イルミネーションで有名な家
クリスマスディナー
プレゼントを覗き込む子供たち
ホストファミリーと