ドイツ留学レポート
国際コミュニケーション学科 淺田 真以さん
ドイツ アウクスブルク大学
ドイツのアウクスブルク大学に留学して早くも一か月が経ちました。最初の数週間は銀行口座の開設や保険の加入など様々な手続きに追われていましたが、ようやく生活も落ち着き、余暇を楽しむ余裕が出てきました。空港までの迎えも含め、寮の設備の使い方を教えてもらったり買い物に付き添ってもらったり、最初は何をするにもチューターが手助けしてくれたおかげで、すぐにドイツでの生活に慣れることができ、留学前の心配をよそに、現在はむしろ日本にいた頃より安定した生活をしていることに自分でも驚いています。
私が住んでいるGöggingenの寮は留学生も多く、最初のオリエンテーションなどで仲良くなった人達のほとんどが同じ寮で生活しているので、一人で消費しきれない野菜を数人でシェアしたり、誰かの部屋に集まって一緒に食事を作ったりして楽しく過ごしています。しかし、入寮初日にはこんなハプニングがありました。チューターに私の部屋まで案内してもらい、一旦スーツケースなどの大きな荷物を置いて一緒に出かけたのですが、夜に一人で部屋に帰ってきたら鍵の開け方がわからなくなってしまいました。左右にどんなに回してもドアが開かないので途方に暮れていたら、近くの部屋に住む男性が出てきて助けてくれたので、その時は事なきを得ましたが、ドイツ到着初日にして今月一番の事件でした。ドイツの一般的な鍵は、時計回りに少し捻りながら開け、逆に閉めるときは反時計回りに2回回します。また、外側のドアに付いているドアノブは鍵と連動していないただの取手なので、鍵を持たずに外に出てドアを閉めてしまうと、完全に閉め出されてしまいます。チューターに尋ねると、そのような時のために、予め持っている合鍵は同じ寮の友人に預けておく人が多いそうです。この一件でここが異国であることを身をもって体験しました。
先週からようやく授業が始まりました。私はB1レベルのドイツ語の授業を5つ受講していますが、その他に現地の学生向けに開講されている言語学の授業を聴講しています。内容はドイツ語の変遷という興味深いものなのですが、専門用語も多く、当然教授の話にはついていけません。授業中は板書に集中し、後で意味を調べてやっとなんとなく理解できるという程度ですが、もともと日本で履修していた言語学の授業で聞いた話が出てくることもあるので、楽しみながら挑んでいます。ドイツでの授業は、留学生向けのものも含めて、質問や意見を積極的に発言する人が多くいます。日本では質疑応答の時間が設けてあっても発言をする人は稀ですが、欧州の学生はその時間すら待たずに自由に発言し、教授に「手を挙げて一人ずつ発言して」と言われることまであります。そのため、毎回の授業が密で活気づいている印象を受けました。私も彼らに負けないように、積極的に授業に参加できるようにしたいと思います。