フランス留学レポート
国際コミュニケーション学科 増田 珠美さん
フランス オルレアン大学 留学レポート2
オルレアンは寒い日が続いていますが、後期の授業も始まり、生活環境も変わり、毎日楽しく過ごしています。
今回はホームステイに関して、書いていきたいと思います。私は前期の間は寮に住んでいたのですが、12月末からホームステイをしています。ホームステイに変えた理由は、語学学校にいると留学生ばかりでフランス人と話す機会が少ないため、少しでもネイティブの人と話したいと考えたからです。また、実際にフランスの家庭で生活することはフランス文化について知るために大切だと思ったのでホームステイを選びました。
ホストファミリーと暮らしはじめて一か月ですが、フランスらしいな、と思うことがよくあります。日本や寮にいた頃と一番大きく変わった、食事に関して思ったことを書いていきます。フランス人は食事にかける時間が長いということは日本にいたときから聞いていたことなのですが、ホームステイをするようになって本当なんだと実感しました。休日は別の場所に住んでいる娘さん、息子さんたちも帰ってくることもありお昼ごはんや晩ごはんにかける時間が長くなります。話しながらお酒を飲み、ごはんを食べ、チーズを食べる時間があり、それが終わればデザート、というようにゆっくりと時間をかけて食事をします。ステレオタイプだと思っていた、フランス人はいつもバゲットを食べているというのは本当なのでは、と思いました。ホームステイをしている留学生たちと話していて気づいたのですが、フランス人はパスタにバゲット、お米にバゲット、など私たちにとってはよく分からない組み合わせでパンを食べます。どんなものにもパンは欠かせないのかな、おもしろいなと思って見ています。そして、食事中、食べるというよりは話すことがメインであるかのように話し続けます。私は話についていけないことも多く、聞くだけで精一杯になり、黙り込んでしまいがちですが、どんな話題であっても自分がどう思うかを相手に伝えることが大切だと気付きました。
私はあまり親しくない人と食事をするのがあまり好きではありませんでした。自分の食べている姿を見られるのが少し嫌だったり、周りや会話に気を使い、食べているものがどうでもよくなってしまったりするからだと思います。ホームステイをする前、毎日誰かと食事をするようになることや、好きなものを好きなときに食べられなくなることが嫌だと思っていました。しかし、どんなにつたないフランス語でも、何かを言おうとするとしっかりと聞いてくれる家族に囲まれ、居心地の悪さを感じることなく毎日食事をしています。そこにいることが当たり前だと感じられるあの時間に、心がやすらぎます。ホストマザーは「今日はとてもフランスらしい一品」「今日は私のお気に入りのスープ」「今日は寒いからポトフ」「今日はこの間あなたが好きだと言ってくれた料理」などと毎日楽しそうにその日のメニューを教えてくれます。テーブルにそれらが並べられる瞬間、わくわくして自然と笑みがこぼれます。一緒に食事をするのが毎日の楽しみになりました。
まだまだ会話についていけず、辛い思いをすることもありますが、語学面意外にも学ぶことはたくさんあり、いろいろなことに気づかされます。今後も新鮮な目で周りを見て、頑張っていきたいと思います。