アメリカ留学レポート(田中さん)
国際コミュニケーション学科 田中香帆さん
マウントセントメリーズ大学
留学して1か月と半月ほどが経った。最初は慣れないことが多く、英語を聞き取り簡単な会話をするにも一苦労していたが、最近になって少しずつではあるが、ようやくコミュニケーションが取れるようになってきたと実感している。授業は、韓国語、スペイン語、ライティング、スピーチのクラスを履修している。特にスペイン語とライティングの授業は難しく、毎授業の予習と復習を他のクラスより重点的に行っている。
韓国語やスペイン語の語学の授業を受ける中で、受講している生徒がスピーキングや会話が出来るようになることを目標として授業を行っている先生が多いという印象を受けた。基礎や文法などは授業では軽く説明し、授業外の時間で各自勉強するというスタイルが私の大学では一般的であると感じた。授業の履修に関してズームを用いて大学の教授と相談した際に、言語の授業はハードだと言われたが、私は言語を学ぶことが好きなので履修することに決めた。日本の大学とアメリカの大学では授業の頻度も進むスピードも違うため、最初は基礎を固めるのに時間がかかり、授業を理解するのに苦労した。スペイン語においては、教授は英語とスペイン語を織り交ぜながら授業をするため、今どの言語を話しているのを理解するのにも時間がかかった。しかし、私自身スペイン語を習い始めてまだ2か月も経過していないが、授業外での予習・復習やインターネットで見つけた無料のスペイン語の教材などを駆使して勉強を続けた結果、友達と簡単なスペイン語を用いて文章を作り会話ができるようになった。この大学にはヒスパニック系が多く、第一言語が英語ではなくスペイン語である生徒も多い。スペイン語を履修していて大変だと相談した際に、多くの友達がスペイン語教えてあげられるよと優しく声をかけてくれるので嬉しく思っている。
アメリカに来て感じたのは、多くの人が親切な心を持っているということだ。日本人は謙虚で真面目で礼儀正しいと言われていることを耳にするが、私の考えでは、日本人は同じグループや自分自身の身内や知り合いのみに対して親切で優しいイメージがある。しかし、マウントセントメリーズ大学の多くの学生が、私と一度も話したことがないにも関わらず親切に接してくれる印象が強い。サンタモニカビーチへ行った時には、パラソルを持参していた生徒がパラソルの影を一緒に使わせてくれたり、先週学校のイベントで行った映画館では飲み物の蓋がなく不便に感じていたら一緒に映画を見に来ていた生徒が私と友達の蓋をくれたりと、アメリカに来てから私たちに対する親切心を多く感じている。また授業などで仲良くなった生徒の多くが、メッセージの最後に、「何かわからないことなどがあれば、いつでも連絡してきてね。」と書いてくれていた。また、アメリカには一度話しただけであってもすれ違う際などに気さくに挨拶を交わす文化があり、日本人である私にとっては馴染みのない文化であるが、このようにして会話を交わし交流関係が広まっていくのだなと自らの経験を通して感じることができた。