韓国体験レポート
国際コミュニケーション学科 市原 萌果さん
韓国 光云大学
韓国に来て1か月が経ちました。だんだんと毎日の学校生活にも慣れ、韓国人のお友達とご飯を食べに行ったりして週末を過ごしたり充実した生活を送っています。韓国の大学生は、英語の他に第二言語として基本的に日本語もしくは中国語を勉強しています。滋賀県立大学の留学生チューター制度のような、メンタリングという制度が光云大学にはありますが、その私のメンティ(メンタリングをしてくれる韓国人の学生)も日本語を勉強しているので、会話するときなどに何かが伝えられずにもどかしいとか、そういった不便はありませんでした。しかし、学校生活にも慣れ、他の学生とも話すようになったのですが、英語の授業で仲良くなった学生は日本語を話せないので、意思疎通のツールに日本語がなくなった経験をしましたがすごくもどかしかったです。また、女の子の学生と週末にご飯に行ったのですが、とてもリアルに使う韓国語で話していて話すのも早かったので、その内容が分からないときに、自分の韓国語能力はまだまだだなと痛感しました。
9月は、韓国では秋夕(チュソク)という日本のお盆休みのような連休があります。韓国の学生たちは秋夕に祖父母に会いに行ったり、実家に帰ったりして、伝統的な餅を食べたりします。私が印象的だったことは、友達や先生との日常会話の中で、「秋夕にはなにをするの?」という質問が飛び交っていたことです。また、日本のお盆休みとは違い、「楽しい秋夕を過ごして下さい」などの秋夕の挨拶があります。地下鉄の中でもこれから実家に帰るのかな?という大荷物の人であったり、大学近くの飲食店などが定休日であったり、もちろん秋夕でも休まずバイトをして過ごす学生もいますが、日本のお盆休みよりは秋夕ならではの過ごし方があるようです。なかでも、街で小さな女の子が、韓服(韓国の伝統的な衣装)を着ているのを見かけたときがとても印象的でした。
私は秋夕の時に、韓国の友達の家族旅行にお邪魔させていただきました。食事をごちそうになり、親戚の方々にもお世話になり秋夕の一家族の過ごし方を実際に体験することが出来て、とても貴重な経験になりました。
韓国に来て、まだ一か月ですが、私の出会ってきた人はみんな親切でとてもよくしてくださいます。友達もそうですし、店員さんとのちょっとした会話などに情があふれている気がします。よく都会では人も冷たくよそよそしいと言いますが、ソウルは都会なのに、そういった人情あふれる雰囲気が韓国ならではのものではないかなと感じました。