番屋プロジェクト
番屋プロジェクト
滋賀県立大学の加子母木匠塾有志6人による震災復興支援プロジェクト―木興プロジェクト―は、5月3日から8日の期間「番屋プロジェクト」に参加してきました。番屋プロジェクトとは、津波被災地である宮城県本吉郡南三陸町志津川で行われた産業復興プロジェクトです。漁業の町である志津川において、「生活の復興と、産業の復興は同時。仮設住宅だけでなく、仮設産業施設も必要」との考えから、その第一歩として番屋を建設することになりました。番屋とは漁師達が休憩、寝泊りする産業の最前線拠点となる場所です。このプロジェクトは宮城大学の竹内研究室を中心として、宮城大学、滋賀県立大学、東京理科大学、横浜国立大学などの学生、志津川の大工、漁師達その他多くの方々の協力によって実施されました。番屋建設のための木材は、私たち木興プロジェクト(加子母木匠塾)が例年お世話になっている、岐阜県加子母村の中島工務店により提供されました。今回参加してきたことで、現地の方々の溢れんばかりの元気と心意気に触れ、応援しにいったはずの私たちが、逆に勇気付けられました。志津川の皆さんほんとにありがとうございました。今後、番屋は志津川の方々の手によって様々な用途に使われ、活動拠点になっていくことしょう。本当にすばらしいプロジェクトでした。
完成し、旗や大漁旗などが飾られた番屋
(人間文化学研究科1回生 上西慎也さん)