令和6年(2024年) 新年のご挨拶<学生向け>
令和6年(2024年)新年のご挨拶 学生向け
明けましておめでとうございます。
今年は辰年です。日本だけでなく、中国や台湾、韓国、ベトナム、タイなど、東アジアの多くの国々で多くの人たちが同じように"Year of the Dragon"を迎えています。
辰(竜)年は、「辰」が「振るう」という字に由来することから、万物が振動して活力に満ち、大きく成長する、あるいは竜が「繁栄」「成功」を象徴することから、あらゆる物事を良い方向へ導いてくれる年になるなどと言われています。しかし、考えてみると不思議です。そのような年がすべての国や人に同様に訪れるとは考えられません。一人ひとりにとって異なる一年になるはずです。それにもかかわらず、干支で一括りにされて、なぜ誰も文句を言わないのでしょう?
それは、特に年始にあたって、この一年がどんな年になるか、誰にも予測できないからではないでしょうか。予測できなければ不安です。だからこそ、不安を克服し、希望を与えてくれる知恵として干支が大切にされてきたのでしょう。辰年と同様に、それぞれの干支に割り当てられた字と動物には、その年の幸せを願うさまざまな意味と象徴が込められています。とはいえ、願うだけでなにもせずに転がり込んでくる幸運や幸福はそうそうありません。希望を叶えるためには目標を掲げ、その達成に向けて努力を積み重ねていくことがやはり必要です。
本年が皆さんにとって希望に満ちた、成長の辰年となりますよう、心より祈っています。最後に、新しい年が始まりましたが、元日に発生した能登半島地震の被災地の方々にはまだまだ大変な状況が続いています。新年の挨拶とともにお見舞いの言葉をお伝えし、支え合いながら前に進んでいける年となることを願っています。
2024年 元日
公立大学法人滋賀県立大学理事長